ダイエット②ご飯は太る?|レプレ式カラダ辞典

LEPRE式カラダ辞典

ダイエット②ご飯は太る?

協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク

ご飯は太る?

この数年、低炭水化物ダイエット、糖質オフダイエットなどが話題ですが、これは効果があるのか、科学的に正しいのか、考えてみたいと思います。

炭水化物とは

炭水化物とは

三大栄養素の1つ。
三大栄養素とはエネルギーを生み出す栄養素のことで、タンパク質、脂質、炭水化物のこと。
総エネルギの50~65%を炭水化物から摂取する事が進められています。

代表的な炭水化物を多く含む食品には、ご飯などの穀類や芋類。
炭水化物は、消化吸収されてエネルギーになる糖質と消化吸収されない食物繊維に分かれます。

炭水化物=糖質+食物繊維

炭水化物=糖質+食物繊維

食物繊維
野菜、穀類、豆類などに含まれるセルロース、果物や野菜に多いペクチンや海藻のアルギン酸などです。
エネルギー源にならず、血糖値もあげません。それどころか、便秘や生活習慣病の予防と改善に役立ちます。
食物繊維というと、ごぼうやきのこを思い浮かべるかもしれませんが、ヒトは穀類から大半の食物繊維をとっています。
糖類
糖類は最小単位である単糖の結合数によって、
●単糖類(これ以上分解できな状態):ブドウ糖や果糖、果物や蜂蜜など
●少糖類も糖類(単糖が2~10個)しょ糖や乳糖、砂糖や牛乳
●多糖類(単糖が多数つながっている)デンプンなど、穀類や芋類

ダイエットの際に控えたいのは糖類

ダイエットの際に控えたいのは糖類

単糖類はこれ以上分解できな状態なので、体内に入るとすぐにエネルギー源として使われます。
小糖類も比較的エネルギーになりやすい物質です。
多糖類は、単糖まで分解される過程を経るので、エネルギーになるまでに時間がかかります。

ブドウ糖は血液を通して各細胞に運ばれて利用されます。
分解の必要のない単糖類や、分解に時間がかからない二糖類は、急激に血糖値を上げます。
血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。
インスリンはブドウ糖を脂肪に変えて蓄えられるため、肥満になりやすいのです。

では、多糖類はどうでしょうか?

では、多糖類はどうでしょうか?

単糖類や少糖類よりも、多糖類の方がインスリンが少なく済むので太りにくいのです。
特に穀類や芋類などに多いデンプンには、消化吸収されずに小腸を通過し、
食物繊維と同様の働きをする「レジスタントスターチ」が含まれるので、更に吸収がゆっくりになります。
よって、穀類や芋類は腹持ちがいいのです。

つまり、主食である穀類などは、血糖値が上がりにくく、腹持ちがいいので、
毎食適量を食べ、おやつなどを控える方がダイエットには効果的だということになります。
主食の量を控えると、甘いおやつが我慢できなかったり、脂質や蛋白質を多く取らないと満足できないということはありませんか?

主食にはご飯、パン、麺類?

主食にはご飯、パン、麺類?

パンには脂質や塩分が含まれます。プレーンな食パンにも含まれます。クロワッサンやデニッシュにはバターがたっぷり。
麺類にもうどんなどは塩分が含まれており、かけ汁やつけ汁がつくので塩分、脂質とも多くなりがちです。
ご飯は塩分や脂質はほとんど含みません。

主食からは出来るだけ塩分を摂らないようにしたい。
ご飯をベースにするのが安心ということになります。
もちろん食べ過ぎは太りますが、適量であれば、ダイエットにも生活習慣病にも強い味方なのです。