加圧・トレーニングはレプレ/肩こり・腰痛・骨盤矯正などの改善にも効果的/吉祥寺・神保町(御茶ノ水)

LEPRE式カラダ辞典

女性ホルモン「エストロゲン」

協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク

エストロゲンとは?

エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれ、卵巣から分泌されます。
主な働きとしては、

  • 精神の安定(自律神経の安定)
  • 代謝の活性(肌や髪の艶)
  • 骨塩量の調整(骨密度の維持)
  • 血液の調整(血液凝固防止)

などになります。
女性は閉経をするとエストロゲンの分泌が急激に減るため上記のような機能がうまくいかず、
脳梗塞や骨粗鬆症、関節症などが起きやすくなります。これがいわゆる更年期障害です。

閉経後のエストロゲン分泌の減少を防ぐことは出来ませんが、
20代30代から運動やトレーニングをしておくことで、急激ではなく緩やかな減少へと変えることが出来ます
緩やかにしてあげることで更年期障害のリスクを減らすことが出来るため、
今のカラダの為のトレーニングや運動も大切ですが、
将来の自分のためにもカラダを動かしトレーニングをすることはとても重要になってきます。

エストロゲンと関節

関節にはエストロゲンの受容体が多く存在し関節をなめらかにしています。
その為、エストロゲンの分泌が減少すると軟骨がすり減り関節痛を引き起こしやすくなります。
出産後の腱鞘炎や閉経後の関節痛、リウマチなどは他の要因に加え、エストロゲンの減少が大きく関わっています。

運動による効果

運動やトレーニングなどによって筋肉から分泌されるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は、
脳の副腎皮質から分泌される性ホルモンで、テストステロンやエストロゲンに代謝変換されるため、エストロゲンと同じ効果が期待できます。
その為、内分泌(ホルモン)の働きを維持するうえでも運動やトレーニングは効果的だということが言えます。

エストロゲンと栄養

エストロゲンの栄養はコレステロールです。
ダイエットや痩身を目的に過剰に脂質を避けているとコレステロール値が低くなりエストロゲンの分泌の減少を招き、
不妊症の原因にもなるのでオリーブオイルや亜麻仁油など良質の油は積極的に摂取しましょう。

~豆知識~
大豆に含まれるイソフラボンが流行りましたが、
あれはエストロゲンと構造が似ているためエストロゲンの受容体がキャッチしてくれるため効果が期待されました。
ただし、摂りすぎによってホルモンバランスが崩れ月経不順などを起こす場合もあるので、あくまでも補助的な摂取としての認識が大切です。
豆腐でいうと1日半丁で十分な量になります。

妊娠にとっても大切「プロゲステロン」

プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ、卵巣の黄体から分泌されます。
主な働きとしては、

  • 体温を上昇させる
  • 中枢性の麻酔作用(眠くなる)
  • 水分の貯留

などがあります。
体温を上昇させるというのは基礎体温でいう高温期で、この時に卵子が受精して妊娠しやすい状態を作ります。
その為、妊娠を希望する際にプロゲステロンの分泌が少ないと不妊の確率が高くなります。
普段の月経周期の黄体期(高温期)があるかどうかで、プロゲステロンの分泌量の大小が予測できるため、
基礎体温を付けることはとても大切なことになります。

貧血と鉄分

貧血になると鉄分を摂ることが大切ですが、
貧血には「鉄欠乏」と「亜鉛欠乏」があるため亜鉛欠乏の場合鉄分を摂っても貧血は治まりません
鉄を摂っても治らない場合には亜鉛を摂ってみると良いと思います。
また、女性は月経によって古い血液を出すことで酸化を防止していますが、
閉経後は古い血液を出すことが出来なくなるため過剰な鉄分の摂取はカラダの酸化を促進させてしまうので、
特に40~50代の女性は注意が必要です。

資料:
自律神経とホルモンの基礎 株式会社マメキカク
女性ホルモンと生理機能 株式会社マメキカク
運動負荷による骨代謝の変化に性ホルモンが及ぼす影響 日本運動生理学雑誌 朴鍾薫・秋元崇之・麻見直美