老廃物を流してむくみ改善/筋力トレーニングやコアトレーニングの深い呼吸でリンパを流す/トレーニングジムのレプレ/吉祥寺・神保町(御茶ノ水)

LEPRE式カラダ辞典

むくみのしくみ~その1~

協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク

むくみとは

日常で「今日は顔がむくんでるなー」とか「脚がむくんでパンパン!」など女性が口にしているのをよく耳にしますが、
あなたはむくみのことをどれくらい知っていますか?

間質液(リンパ液)がリンパ管に入り正常に代謝されないと、
余分な水分や老廃物が皮膚の下に過剰に溜まります
この状態を「むくみ」といいます。

むくみの原因は2種類あります。

  • 静脈性のむくみ
  • リンパ浮腫

静脈性のむくみはいわゆる日常で起こるむくみのことです。
静脈から老廃物がリンパ管に流れ込みリンパ液の流れが滞ることで起きています。
リンパ浮腫は疾病の一つで、女性に多くリンパ管の働きが何かの原因で障害されることで起こるものです。

リンパとは

リンパ液とはリンパ管を流れる液体のことです。
細菌などを退治しカラダを病気から守る免疫機能
カラダに溜まった老廃物を回収しきれいにする排泄機能があります。
リンパ液は血液から細胞間質液を介してカラダに不要な老廃物等を回収し、
濾過をしてキレイになった間質液が細胞から血液へと戻るという循環をしています。

リンパ液は、リンパ管・リンパ節(腺)・脾臓・扁桃・胸腺のリンパ系とよばれるところを流れており、
血管と違いポンプ作用がありません
その為、骨格筋・横隔膜(呼吸)・内蔵筋・外部からの刺激(マッサージ)で循環させることで改善に向かいます。

血液が心臓から出てカラダを1周して戻ってくるのが40秒に対して、
リンパ液が心臓までたどり着くには12時間から24時間もかかると言われています。
加齢によってそのスピードは落ちるため代謝が悪くなる為、
高齢者の方のトレーニングはリンパを流す筋ポンプ作用としても有効的です。

表在リンパ管と深部リンパ管

リンパには、カラダの表面の方を流れる表在リンパ管と内蔵の奥の方を流れる深部リンパ管があります。
マッサージなどで流すのは表在リンパ管ですが、リンパの循環を改善するには深部リンパ管をいかに流すかが重要になります。
深部リンパ管は内蔵の奥にあるためマッサージでは流れません。
その為、筋力トレーニングやコアトレーニング、深い呼吸などによって筋肉や横隔膜を動かし深部を流してあげることで改善します。

免疫のポイント「リンパ節」

リンパ節はリンパ管を流れる病原体や毒素、老廃物を取り除きリンパ液を濾過する働きと骨髄で作られたリンパ球を一時蓄えて成熟させる機能があります。
リンパ節は全身に800個存在します。
病原菌と戦って感染を防ぐ役割をしているため、リンパ節が腫れている場合は必ず理由があります。

リンパ節の腫れを起こす主な病気は、

  • 外耳炎、内耳炎、中耳炎(耳の周辺)
  • 口内炎、虫歯など(顎の下)
  • 結核(首の両側)
  • 胃がんの転移、肺がんの転移(鎖骨の上)
  • 手や腕の外傷やおでき(脇の下)
  • 脚の外傷やおでき、性病(下肢のつけね)
  • 内蔵のがんや肉腫など(全身のリンパ節)

リンパ節が腫れるとコリコリした触感が出ますが、
筋肉のこりなどとは別ですのでほぐしたりせずに冷やす程度にして理由が見当たらない場合は病院へ行きましょう。

資料:リンパ系の働き 株式会社マメキカク